• 2026.02.27
  • #家づくりコラム

第一種換気と第三種換気の違いとは?それぞれのメリットデメリットと使い分けを解説

第一種換気と第三種換気の違いとは?それぞれのメリットデメリットと使い分けを解説

快適で健康的な住まいを維持するために、適切な換気は欠かせません。
室内の空気をきれいに保つ換気システムには、様々な方式があります。
中でも、給気と排気の仕組みが大きく異なる「第一種換気」と「第三種換気」は、住宅設計における重要な選択肢です。
それぞれの方式にはどのような特徴があり、どのように使い分けるのが良いのでしょうか。
今回は、これらの換気方式の基本的な違い、メリット・デメリット、そして適切な使い分けについて解説します。

第一種換気と第三種換気の違いとは

給気と排気の方法が根本的に異なる

第一種換気と第三種換気の最も大きな違いは、室内に新鮮な空気を取り入れる「給気」と、室内の汚れた空気を外に排出する「排気」を、それぞれどのように行うかという点にあります。

第一種換気は、給気と排気の両方を機械ファンによって強制的に行う方式です。
これにより、換気量を細かくコントロールすることが可能になります。

一方、第三種換気は、給気を自然換気(屋外の空気の流れや圧力差を利用)で行い、排気のみを機械ファンによって強制的に行う方式です。

それぞれの換気方式のメリットデメリット

それぞれの換気方式には、以下のようなメリットとデメリットがあります。

第一種換気

メリット

給排気ともに機械制御できるため、換気量を計画的に管理しやすく、換気の質を高く保ちやすいという特徴があります。
高気密・高断熱の住宅など、計画的な換気が必要な場合に特に適しています。

デメリット

熱交換器などを併用しない場合、給気・排気ともにエネルギーを消費するため、ランニングコストがかかる傾向があります。
また、給排気ファンやダクトの設置スペースが必要となるため、初期費用や、フィルター交換などの維持管理の手間が発生する場合があります。

第三種換気

メリット

排気ファンのみを設置するため、比較的シンプルな構造で、設置コストを抑えやすいという利点があります。
また、キッチンや浴室、トイレなど、湿気やニオイが発生しやすい場所の空気を効果的に外部へ排出するのに適しています。

デメリット

給気を自然換気に頼るため、風の弱い日や、窓を閉め切った状態では、十分な換気が得られない可能性があります。
これにより、排気効率が低下するケースも考えられます。

換気方式の使い分け方

第一種換気は計画的な換気に適する

第一種換気は、空気の出入りを細かく制御できるため、住宅全体の換気を計画的に行うのに非常に適しています。
特に、気密性や断熱性の高い住宅では、外部からの隙間風による換気に頼るのではなく、機械によって計画的に換気を行うことで、室内環境を安定させることができます。
また、熱交換器と組み合わせることで、排気する空気の熱を給気する新鮮な空気で回収し、冷暖房の負荷を低減させながら換気を行うことも可能です。
これにより、省エネルギーかつ快適な室内環境を実現しやすいというメリットがあります。

第三種換気は局所排気に有効

第三種換気は、排気ファンによって強制的に空気を排出する能力が高いことから、特定の場所の汚染物質や湿気、ニオイを迅速に排出したい場合に有効です。
例えば、調理中のキッチンの換気扇、浴室の換気扇、トイレの換気扇などは、第三種換気の考え方が活かされています。
これらの場所では、発生した汚染物質が室内全体に広がる前に、効率的に外部へ排気することが求められます。
第三種換気は、こうした局所的な換気ニーズに応えやすい方式と言えます。

まとめ

第一種換気と第三種換気は、給気と排気の仕組みにおいて根本的な違いがあり、それぞれにメリット・デメリットが存在します。
第一種換気は、給排気ともに機械で行うため換気量を精密にコントロールでき、高気密・高断熱住宅や計画的な換気が求められる場合に適しています。
一方、第三種換気は、排気を機械で行い給気を自然に任せる方式で、比較的設置コストが抑えられ、キッチンや浴室などの局所的な排気に有効です。
どちらの方式が最適かは、建物の構造や用途、求める換気の質によって異なります。
ご自身の住まいや目的に合わせて、最適な換気方式を選択することが、快適な室内環境の実現につながります。

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