所有する土地の活用を検討する際、そのポテンシャルを最大限に引き出すために造成工事が必要となる場合があります。
しかし、造成工事と一言で言っても、その内容は多岐にわたり、一体いくらくらいの費用がかかるのか、事前に把握しておくことは重要です。
土地の形状や地盤の状態、そしてどのような目的で土地を利用したいかによって、工事内容は大きく異なり、それに伴って費用も変動します。
今回は、造成工事の種類や内訳、費用目安、そして費用がどのように決まるのかについて解説します。

土地の造成工事にかかる費用はいくらか
造成工事の種類と費用の内訳
土地の造成工事は、土地を有効活用するために、その形状や地盤を整える様々な作業を指します。
これらの費用は、地域や業者によって変動する可能性がありますが、一般的な目安として参考にしてください。
整地工事:土地を平坦にならし、転圧して踏み固める工事です。
建物を建てるための基礎となります。
1平方メートルあたり約800円が目安です。
伐採・防草工事:樹木や草木が多い土地の場合、これらを伐採・伐根したり、防草シートを敷設したりする工事です。
1平方メートルあたり約1,000円が目安とされています。
地盤改良工事:土地の強度を高めるために行う工事です。
表層改良工法、柱状改良工法、鋼管杭工法など、土地の状態に合わせて様々な方法があります。
1平方メートルあたり約1,800円~2,000円が目安ですが、工法により大きく変動します。
土盛(盛土)工事:周囲より低い土地に土砂を運び、地面を高くする工事です。
1立方メートルあたり約7,400円~7,500円が目安です。
土止(土留)工事:盛土をした部分や高低差のある土地の崩壊を防ぐために、擁壁などを設置する工事です。
1平方メートルあたり約77,900円~82,000円が目安とされています。
造成工事の目的別費用目安
造成工事の費用は、どのような目的で工事を行うかによって大きく変わります。
以下に、いくつかのケースにおける費用の目安を示します。
これらの費用は、土地の面積や状況によって変動するため、あくまで参考としてください。
整地のみを行う場合:平坦な土地をさらに整える場合、1平方メートルあたり800円程度が目安となります。
例えば、40坪(約132平方メートル)の土地で整地のみを行う場合、約10.5万円程度が目安です。
伐採・整地・除草仕上げを行う場合:樹木が多く、防草シートなどで仕上げる場合、1平方メートルあたりの単価は伐採・整地(合計約1,800円)に除草仕上げ(例:1平方メートルあたり3,000円)を加えると、1平方メートルあたり約4,800円となります。
60坪(約198平方メートル)の土地では、約95万円程度が目安となります。
盛土・土止工事を伴う場合:傾斜地などで、土を盛って高さを出し、その崩壊を防ぐために土留めを行う場合、工事内容が複雑になるため費用は高くなります。
例えば、100坪(約330平方メートル)の土地で、一部に盛土(60平方メートル)と土留め(3.5平方メートル)を行う場合、整地費用と合わせて約98.1万円程度が目安となります。
地盤改良工事を伴う場合:軟弱な地盤の土地では、地盤改良が必須となります。
1平方メートルあたりの地盤改良費は1,800円~2,000円が目安ですが、工法によっては一般的な宅地で50万円~100万円程度かかるケースもあります。

造成工事の費用目安はどのように決まるか
土地の状況による費用の変動
造成工事の費用は、土地の現在の状況によって大きく左右されます。
例えば、土地に急な傾斜や大きな高低差がある場合、地面が軟弱である場合、あるいは土地の形状が不整形である場合などは、より多くの資材や手間が必要となり、費用が高くなる傾向があります。
特に、田畑や山林などを宅地として利用する際には、これらの状況に応じた地盤改良や整地、土盛・土止などの工事が不可欠となります。
傾斜の度合いによっても、土留工事の費用は大きく変動します。
工事内容ごとの費用目安
造成工事にかかる費用は、具体的にどのような工事が必要になるかによって決まります。
前述した整地、伐採、地盤改良、盛土、土留といった個々の工事にはそれぞれ単価が設定されており、これらの単価と必要な工事の規模(面積や体積)を合算することで、全体の費用が算出されます。
例えば、単に土地を平らにするだけの整地工事であれば比較的安価で済みますが、地盤改良や擁壁設置といった専門的な工事を伴う場合は、費用が大幅に増加します。

まとめ
土地の造成工事は、所有する土地を有効活用するために行われる重要なプロセスであり、その費用は土地の状況や必要な工事内容によって大きく変動します。
造成工事には、整地、伐採、地盤改良、盛土、土留めなど、様々な種類があり、それぞれに費用が設定されています。
土地に傾斜や高低差がある場合、地盤が弱い場合、あるいは不整形な土地の場合などは、より専門的な工事が必要となり、費用が増加する傾向にあります。
正確な費用を把握するためには、専門業者に相談し、現地調査に基づいた見積もりを取ることが不可欠です。
信頼できる業者と連携し、計画的に進めることが、造成工事を成功させる鍵となります。