新築の家づくりにおいて、バルコニーの設置は多くの選択肢の中から決めるべき事項の一つです。
かつては当然のように設けられていたバルコニーですが、最近ではその必要性が見直され、あえて設けないという選択をする方も増えています。
ライフスタイルや住まい方に合わせて、バルコニーの有無を検討することは、より快適で機能的な住まいを実現する上で重要なポイントとなるでしょう。
今回は、バルコニーを「いらなかった」と感じる理由や、バルコニーのない住まいの魅力について掘り下げていきます。

バルコニーがいらなかった理由とは
干す場所は室内で十分
バルコニーの主な用途として、洗濯物や布団を干す場所が挙げられます。
しかし、最近では室内干しスペースを充実させることで、バルコニーがなくても十分に対応できるという考え方が広まっています。
特に、花粉やPM2.5、黄砂といった外部環境を気にして外干しを避けたい方や、天候に左右されずに洗濯物を乾かしたい方にとっては、ランドリールームやサンルームといった室内干しスペースの確保が、バルコニーよりも優先される場合があります。
外観デザインで不要
バルコニーは、建物の外観にアクセントや立体感を与える要素となることもありますが、デザインによってはバルコニーがない方が、より洗練された、あるいはミニマルでモダンな印象を与えることもあります。
建物の形状や素材、窓の配置などを工夫することで、バルコニーがなくても意匠性の高い外観を実現することは可能です。
建物の全体的なデザインコンセプトに合わせて、バルコニーの有無を検討することが、理想の外観づくりにつながります。
日射や雨よけは他で対応
バルコニーは、夏の強い日差しを遮ったり、雨が直接窓に当たるのを防いだりする役割も担います。
特に、1階の窓の上にバルコニーがある場合、夏場の室温上昇を抑える効果が期待できます。
しかし、これらの機能は、庇(ひさし)の設置や、オーニング(日よけ)、外付けブラインドなどの他の建材や設備で代替することが可能です。
設計段階でこれらの要素を適切に配置することで、バルコニーがなくても日射や雨、風などから住まいを守ることができます。

バルコニーがいらない住まいの特徴
掃除の手間やコスト削減
バルコニーを設けないことの大きなメリットの一つは、掃除の手間や維持コストの削減です。
バルコニーには、砂埃、落ち葉、鳥のフンなどが溜まりやすく、定期的な清掃が必要となります。
また、排水溝の詰まりを防ぐためのメンテナンスも欠かせません。
さらに、バルコニーの設置には、防水工事や手すり設置などの初期費用がかかり、経年劣化による防水層の塗り替えや修繕といった維持管理コストも発生します。
バルコニーがないことで、これらの手間と費用を軽減することができます。
防犯上の不安軽減
プライバシー保護のために目隠しが設けられていることが多いバルコニーは、外部からの視線を遮る一方で、空き巣にとっては侵入の足場や隠れ場所になりやすいという側面も持ち合わせています。
バルコニーから直接2階の窓へ侵入されるリスクを考慮すると、防犯ガラスの採用やセンサーライトの設置など、追加の防犯対策が必要になることもあります。
バルコニーを設けないという選択は、こうした侵入経路を減らすことにつながり、防犯面での安心感を高める効果が期待できます。
庭や室内干しで代替
バルコニーが担う洗濯物干し場としての役割は、庭に物干し場を設けることや、屋内にランドリールームを設けることで十分に代替できます。
庭があれば、日当たりの良い場所を選んで洗濯物を干せるだけでなく、ガーデニングや子供の遊び場、一時的な物置スペースとしても活用できます。
また、室内干しスペースであれば、天候や外部環境に左右されずに洗濯物を乾かすことができ、花粉やPM2.5の付着を気にする必要もありません。

まとめ
バルコニーを設けないという選択は、洗濯物の干し場や外観デザイン、日射・雨よけといった従来の役割を、室内干しスペースや他の建材、庭などで代替できる場合に有効な選択肢となります。
掃除の手間や維持コストの削減、防犯面での安心感向上といったメリットもあり、住まい方によってはバルコニーのない暮らしがより快適になることも考えられます。
ご自身のライフスタイルや敷地の条件を考慮し、専門家とも相談しながら、最適な住まいづくりを進めていくことが大切です。