「海の近くに住みたいけれど、南海トラフ地震が来たらどうなるの?」
「三原平野は土地が低いと聞くけれど、水害の心配はない?」
淡路島の最南端に位置し、太平洋や鳴門海峡に面している南あわじ市は、豊かな自然の恩恵を受ける一方で、自然災害のリスクとも隣り合わせの地域です。
特に、今後高い確率で発生すると予測されている「南海トラフ巨大地震」による津波や、台風シーズンの河川の氾濫などは、この地域で家を建てる上で決して無視できない課題です。
しかし、リスクがあるからといって、南あわじ市に住むことを諦める必要はありません。
「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」の言葉通り、地域の災害リスクを正しく把握し、それに対応した土地選びと家づくりを行うことで、家族の命を守ることは十分に可能です。
今回は、南あわじ市で安心して暮らすために必ず確認すべきハザードマップのポイント、土地選びの鉄則、そして災害に強い家づくりの秘訣について解説します。
南あわじ市の地理的特性とハザードマップの確認
津波リスクへの備えは最優先事項
南あわじ市で家づくりを考える際、最も意識しなければならないのが「津波」への対策です。
南海トラフ巨大地震が発生した場合、南あわじ市の沿岸部には高い津波が到達することが想定されています。
市のハザードマップを確認すると、海沿いのエリアだけでなく、川を遡上して内陸部まで浸水が想定されている場所もあります。
土地を探す際は、単に「海から何メートル離れているか」だけでなく、「海抜(標高)は何メートルか」を確認することが生死を分けます。
もし浸水想定区域内で土地を購入する場合は、3階建てにして垂直避難ができるようにするか、すぐに高台へ逃げられる避難ルートが確保されているかを徹底的にシミュレーションする必要があります。
広大な「三原平野」の水害・液状化リスク
南あわじ市の中央に広がる三原平野は、平坦で生活しやすい反面、標高が低いエリアが多く、大雨による河川の氾濫や内水氾濫(排水が追いつかずに浸水すること)のリスクがあります。
また、元々が湿地や田んぼであった場所も多く、地盤が水分を多く含んでいるため、大地震の際に地面が泥水状になる「液状化現象」が発生する可能性も否定できません。
平野部で土地を選ぶ際は、洪水ハザードマップの確認に加え、過去にその土地がどのように使われていたか(古地図などでの履歴確認)や、地盤調査を念入りに行うことが重要です。

「安全」を確保する土地選びの基準
「見た目」ではなく「データ」で選ぶ
景色の良さや価格の安さだけで土地を決めてしまうのは、防災の観点からは非常に危険です。
不動産広告には「眺望良好」とは書かれていても、「津波浸水想定区域内」とは大きく書かれていないこともあります。
南あわじ市は、少し場所をずらすだけで、あるいは少し坂を上るだけで、災害リスクが劇的に下がる場所がたくさんあります。
「ここは昔から水が出たことがない」という近隣住民の言葉も参考にはなりますが、近年の気象変動は過去の経験則を超えてくることがあります。
必ず行政が公開している最新のハザードマップという客観的なデータに基づいて判断しましょう。
避難所までの距離とルート
安全な土地が見つかったとしても、「いざという時の逃げ道」が確保されていなければ安心できません。
特に高齢者や小さなお子様がいるご家庭の場合、避難所までの距離が遠すぎたり、避難ルートが崖崩れの危険がある細い道だったりすると、避難が遅れる原因になります。
土地を見学する際は、車で行くだけでなく、実際に最寄りの避難所や高台まで歩いてみて、所要時間や道の状況を肌で感じてみることが大切です。

災害に耐え、守り抜く家づくり
地盤改良と基礎の強化
南あわじ市の平野部や農地転用した土地で家を建てる場合、地盤の補強は必須と考えた方が良いでしょう。
地盤調査の結果に基づいて、適切な「地盤改良工事(柱状改良や鋼管杭など)」を行うことで、地震の揺れや液状化による家の沈下を防ぐことができます。
また、基礎を高くして床下浸水を防ぐといった工夫も有効です。
基礎や地盤は見えなくなる部分ですが、家の寿命と家族の安全を支える最も重要な土台です。
ライフライン断絶に備える設備
災害後は、電気・水道・ガスがストップし、数日間は自宅で過ごさなければならない可能性があります。
太陽光発電システムと蓄電池があれば、停電時でも照明や冷蔵庫、携帯の充電が確保でき、情報の孤立を防げます。
また、断水に備えてエコキュートのタンク内の水を利用できるようにしたり、食料備蓄のためのパントリーを設けたりと、ライフラインが止まっても「在宅避難」ができる家にしておくことが、災害後の生活を守る鍵となります。

まとめ
今回は、南あわじ市の災害対策について、津波や水害リスクへの備え、土地選びの注意点などを解説しました。
美しい海と大地が魅力の南あわじ市ですが、自然の脅威とも隣り合わせであることを忘れずに、正しく恐れ、正しく備えることが大切です。
ハザードマップの読み解きや、地盤の専門的な判断は、一般の方には難しい部分も多いかと思います。
アイフルホーム洲本店では、土地探しのご提案をする際、メリットだけでなく、その土地が持つ災害リスクについても包み隠さずご説明します。
「この場所で家族を守れるか?」という視点を常に持ち、お客様が心から安心して暮らせる住まいづくりをサポートさせていただきます。