新しい住まいを考える際、間取りの選択肢は無限に広がります。
中でも、リビングを2階に設けるという発想は、従来の住まいとは一線を画す魅力と、少なからず未知数な部分を併せ持っています。
日々の暮らしにどのような変化をもたらすのか、そして将来を見据えた際にどのような影響があるのか、実際に2階リビングでの生活を経験した方々の声から、そのリアルな姿を紐解いていきましょう。
計画段階では見えにくい、暮らしの細部に光を当てていきます。

2階リビングのメリットとデメリットリアルな暮らし
日当たりと開放感が向上する
一般的に、建物の周囲に他の建物や樹木があっても、2階リビングであればそれらの影の影響を受けにくくなります。
これにより、窓からの光が遮られることなく、室内全体に明るい自然光が満ちるため、日中の照明の使用時間を減らすことができ、省エネにも繋がります。
また、周囲の視線が気になりにくいため、大きな窓を設置しやすく、開放感あふれる空間を創出できることも大きな魅力と言えるでしょう。
プライバシーが保たれやすい
1階に比べて、2階のリビングは道路や近隣の視線が届きにくいため、リラックスしたプライベートな時間を過ごしやすい環境が生まれます。
大きな窓を開け放っていても、通行人や隣家の視線が気になりにくく、カーテンなしで過ごせる時間が増えることも、開放感とプライバシーの両立を可能にする利点です。
家族がくつろぐ空間として、より安心感を得られるでしょう。
生活音や階段の上り下りが負担
一方で、2階リビングへの移動には階段の上り下りが必須となります。
外部からの音は届きにくい反面、室内で発生する生活音、特にテレビの音や子供たちの元気な声、楽器の演奏音などが、階下や近隣に響きやすくなる可能性があります。
また、重い荷物を持っての階段の上り下りや、毎日の通勤・通学時の移動など、想定以上に体力を使う場面が生じることも、日々の暮らしにおける負担となり得ます。

2階リビングの生活動線と老後への影響
買い物や家事の移動が増え負担になる
玄関からリビングまでの距離が長くなるため、買い物の荷物を抱えての移動や、洗濯物を干すためにベランダへ移動する際など、日々の家事における動線が長くなり、それに伴う物理的な移動距離が増加します。
特に、食材の買い出し後や、洗濯物の量が多い日などは、この上り下りが積み重なることで、想像以上の疲労感を感じることもあるでしょう。
キッチンの配置なども考慮し、無駄な動きを減らす工夫が求められます。
老後の階段の上り下りは大きな懸念点
年齢を重ね、体力や筋力が低下してきた際には、毎日の階段の上り下りが大きな負担となる可能性があります。
特に、転倒のリスクも考慮すると、将来的な住み替えやリフォームを検討せざるを得なくなるケースも少なくありません。
バリアフリーの観点から、将来的にエレベーターの設置や、寝室などを1階に移すといった大規模な改修が必要になることも視野に入れておく必要があるでしょう。

まとめ
2階リビングは、日当たりの良さやプライバシーの確保といった魅力的なメリットを持つ一方で、毎日の階段の上り下りや生活動線の長さといった、考慮すべきデメリットも存在します。
特に、将来的な身体への負担や、日々の家事効率との兼ね合いは、実際の生活者にとって重要な判断材料となるでしょう。
理想と現実のバランスを見極め、ご自身のライフスタイルや将来設計に合った住まいづくりを進めることが肝要です。
この記事が、2階リビングでの暮らしを具体的にイメージするための一助となれば幸いです。