• 2026.01.24
  • #家づくりコラム

注文住宅の予算決め方総費用の内訳と上限を正しく把握する方法

注文住宅の予算決め方総費用の内訳と上限を正しく把握する方法

理想の住まいを思い描くとき、その実現には具体的な資金計画が不可欠となります。
多くの方が、ご自身の状況に合わせた無理のない予算設定と、家づくりにかかる全ての費用を正確に把握することに注力されます。
年収や貯蓄からいくら借り入れが可能か、自己資金としていくら準備できるのか、さらには建物本体以外にかかる諸々の費用まで含めて、総額いくらまでなら安心して家を建てられるのか、その上限を明確にすることは、夢を現実にするための第一歩と言えるでしょう。

注文住宅の予算上限の決め方

年収から借入可能額を算出する

住宅ローンを利用して注文住宅を建てる場合、まず自身の年収からいくらまで借り入れが可能かを知ることが、予算設定の基礎となります。
金融機関では、年収に対する年間返済額の割合を示す「返済負担率」や、年収に対する借入額の割合を示す「年収倍率」といった指標を用いて、返済能力を審査します。
一般的に、返済負担率は25%〜35%程度、年収倍率は5倍〜7倍程度が目安とされていますが、これはあくまで目安であり、個々の金融機関の基準や審査、そして個人のライフプランによって大きく変動します。
将来の教育費や老後資金、急な出費に備える余裕資金も考慮に入れ、将来にわたって無理なく返済し続けられる金額を慎重に見極めることが重要です。
専門家であるファイナンシャルプランナー(FP)に相談したり、住宅情報サイトなどで提供されているシミュレーションツールを活用したりすることで、より現実的な借入可能額を把握することができます。

貯蓄額と頭金にする自己資金を明確にする

住宅ローンを組む際には、物件価格の一部を自己資金(頭金)として支払うことが一般的であり、この頭金に充てられる金額を正確に把握しておくことも、予算計画において極めて重要です。
まずは現在の金融資産をリストアップし、その中から住宅購入に充てられる自己資金の総額を決定します。
ただし、貯蓄の全てを頭金に充てるのではなく、急な病気や失業、災害など、予期せぬ事態に備えるための生活防衛資金(生活費の3ヶ月〜1年分程度が目安)は必ず手元に残しておくようにしましょう。
自己資金が多くなるほど借入額を減らすことができ、総返済額の軽減につながるだけでなく、金融機関からの融資審査においても有利に働く可能性があります。
この自己資金は、建物本体だけでなく、後述する諸費用の一部に充当することも可能です。

諸費用税金も含めた総額で上限を把握する

注文住宅の予算上限を決める上で、借入可能額と自己資金の合計額だけで「いくらまで家が建てられる」と判断してしまうのは早計です。
なぜなら、家を建てる際には、建物本体価格や土地代以外にも、登記費用、住宅ローン手数料、印紙税、不動産取得税、火災保険料、引越し費用、地盤調査費、設計料、外構工事費など、多岐にわたる諸費用や税金が発生するからです。
これらの諸費用は、総費用の5%〜10%程度、あるいはそれ以上になることも少なくありません。
したがって、実際に家本体にかけられる費用の上限を把握するためには、まず想定される借入可能額と自己資金の総額を算出した上で、そこからこれらの諸費用や税金の概算額を差し引く必要があります。
このプロセスを経て初めて、検討すべき家本体の予算上限が明確になり、予算オーバーを防ぐための具体的な指針を得ることができます。

注文住宅の総費用何にいくらかかる

建物本体価格以外の項目を理解する

注文住宅の費用と聞くと、多くの人がまず「建物本体価格」を思い浮かべるでしょう。
しかし、これは家づくりにかかる総費用のうちの一部に過ぎません。
建物の建築工事にかかる費用が建物本体価格ですが、そのほかにも、敷地に合わせて家を建てるために必要な「付帯工事費」、土地を購入する場合は「土地代」、そして契約や登記、ローン利用、保険加入などに伴って発生する「諸費用」や各種「税金」が加算されます。
これらの建物本体価格以外の費用項目を正確に理解せずに家づくりを進めてしまうと、当初予定していた予算を大幅に超えてしまい、資金繰りに窮するリスクが高まります。
理想の住まいを実現するためには、総費用を構成する全ての要素を把握し、それぞれの費用感を理解することが不可欠です。

土地代付帯工事費諸費用税金の目安を知る

注文住宅にかかる総費用は、建物本体価格に加えて、土地代、付帯工事費、諸費用、税金によって構成されます。
土地代は、立地条件や広さ、坪単価によって大きく変動するため、一概には言えませんが、地域によっては高額になることもあります。
付帯工事費は、建物を建てる敷地に関わる工事で、地盤調査・改良費、屋外給排水・ガス・電気などの引き込み工事費、駐車場やアプローチ、フェンスなどの外構工事費が含まれ、一般的に建物本体価格の10%〜20%程度が目安とされています。
諸費用には、登記費用、印紙税、住宅ローン手数料、火災・地震保険料、仲介手数料(土地購入時)、設計料、地盤調査費、引越し費用などが含まれ、総費用の5%〜10%程度を見込むのが一般的です。
税金としては、契約時に印紙税、土地購入時や建物完成時に不動産取得税、そして入居後は毎年固定資産税・都市計画税がかかります。

費用の内訳と割合を理解する

注文住宅の総費用を理解するためには、各項目の内訳と、それらが全体に占める割合を把握することが役立ちます。
一般的に、総費用に占める割合は、建物本体価格が60%〜70%程度、付帯工事費が10%〜20%程度、諸費用・税金が5%〜10%程度と言われることが多いですが、これはあくまで目安であり、土地の有無や広さ、建物の構造・仕様、地域、依頼する会社などによって大きく変動します。
例えば、すでに土地を所有している場合は土地代がかからないため、その分、建物本体や内装に予算をかけやすくなります。
また、地盤改良が必要な土地や、複雑な形状の外構工事が必要な場合、付帯工事費の割合は高くなる傾向があります。
各項目の費用がどのように算出されるのか、どのような要素で変動するのかを理解し、複数の業者から詳細な見積もりを取得して比較検討することが、納得のいく家づくりにつながります。

まとめ

注文住宅の予算上限を決めるには、まず年収から算出される借入可能額と、生活防衛資金を除いた自己資金を明確にし、それらを合算した額から、登記費用や保険料、各種税金といった諸費用を差し引くことで、現実的な総予算の上限を把握することが重要です。
また、家づくりにかかる費用は建物本体価格だけでなく、土地代、地盤改良や外構工事などの付帯工事費、各種税金といった多岐にわたる項目で構成されており、これらを合わせた総額を理解することが不可欠です。
これらの詳細な費用項目と割合を把握し、計画的に資金計画を立てることで、無理なく、そして理想の住まいを実現するための確かな一歩を踏み出すことができるでしょう。

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