• 2025.04.15
  • #家づくりコラム

保留地とは?購入前に知っておくべきデメリットとリスク

保留地とは?購入前に知っておくべきデメリットとリスク

保留地の購入を検討されている皆様にとって、土地選びは人生における大きな決断です。
特に保留地は、一般的な土地とは異なる特徴を持つため、メリットだけでなく、デメリットについても十分に理解しておく必要があります。
この情報が、皆様の賢い土地選びの一助となれば幸いです。
今回は、保留地のデメリットに焦点を当て、リスクや注意点について解説します。

保留地とは何か概要と基本的なメリット

土地区画整理事業における保留地の役割

土地区画整理事業は、道路の整備や土地の形状の改良などを行い、街全体の環境を向上させる事業です。
この事業によって、新たに造成された土地の一部が「保留地」として販売されます。
保留地は、事業施行者(多くは土地区画整理組合)が所有し、事業費用を賄うために売却されます。
既存の土地を整理する過程で生じる「仮換地」とは異なり、保留地は新たに生まれた土地です。

保留地のメリット:価格の安さや住環境の良さなど

保留地のメリットとして、価格が相場より安い場合が多い点が挙げられます。
これは、仲介手数料がかからないことや、事業資金の一部として販売されるため、市場価格よりも低く設定されることが多いからです。

また、区画整理された新しい街区に位置するため、住環境が整っていることもメリットと言えます。
道路が広く、公園などの公共施設が整備されているケースが多いです。
将来的には、街全体の環境向上による地価上昇も期待できます。

保留地 デメリット徹底解説リスクと注意点

住宅ローンの利用が難しいケースが多い

保留地は、事業が完了するまでは所有権の登記ができません。
そのため、住宅ローンの利用が難しい場合があります。
金融機関は、担保となる土地の所有権が確定するまで融資を渋る傾向があります。
一部、土地区画整理組合と提携している金融機関で特別なローンが利用できる場合もありますが、金利や条件が通常の住宅ローンと比べて不利になる可能性があります。

購入が抽選となる場合があり競争率が高い

人気のある保留地では、購入希望者が多く、抽選や先着順での販売となるケースがあります。
競争率が高く、希望する区画を手に入れられない可能性も考慮する必要があります。

事業完了までの期間が不確定、登記や所有権移転に時間がかかる

土地区画整理事業の完了時期は、当初の計画通りに進まない場合もあります。
事業の遅延によって、登記や所有権移転が予定よりも遅れる可能性があり、入居時期が遅れることにも繋がります。

情報収集の難しさ、事前に十分な調査が必要

保留地に関する情報は、必ずしも十分に公開されているとは限りません。
購入を検討する際には、事業計画や周辺環境などについて、自ら積極的に情報を集め、十分な調査を行う必要があります。

その他想定外の費用が発生する可能性がある

事業完了後に、予想外の費用が発生する可能性も考慮しなければなりません。
例えば、地盤改良費用や、当初の計画にない公共工事などが発生する可能性があります。

保留地の売却時の注意点

将来的に保留地を売却する場合、事業が完了していない段階では売却が難しい場合があります。
また、事業完了後であっても、一般の土地と比べて売却が難しい可能性も考慮しておくべきです。

まとめ

保留地は価格が安く、住環境が良いというメリットがありますが、住宅ローンの利用が困難であったり、購入が抽選であったり、事業完了まで時間がかかったりといったデメリットも存在します。
購入を検討する際には、これらのリスクを十分に理解し、綿密な調査と計画を立てることが重要です。

特に、住宅ローンの利用可否や事業完了時期については、事前に関係機関に確認することを強くおすすめします。
情報収集を怠らず、後悔のない土地選びをしてください。

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