注文住宅を建てる際、本体工事費以外にも様々な費用がかかります。
その中でも、戸建て住宅を建てる際に意外と大きな負担となるのが「付帯工事費」です。
地盤改良や外構工事など、目に見えにくい費用項目も多く、全体費用を把握しにくいため、不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
今回は、付帯工事費について、その定義から内訳、費用相場、そして節約方法までを分かりやすくご紹介します。

付帯工事費用とは何か 種類と費用相場を徹底解説
付帯工事の定義と種類
付帯工事とは、建物の本体工事以外に必要な工事の総称です。
建物本体を建てるための前提となる工事や、建物を完成させるための付随的な工事などが含まれます。
具体的には、地盤改良工事、給排水工事、電気工事、ガス工事、外構工事などが挙げられます。
これらの工事は、建物の完成には不可欠ですが、本体工事とは別個に費用が発生します。
付帯工事費用に含まれる主な項目
付帯工事費用には、様々な項目が含まれます。
代表的なものとして、以下のものが挙げられます。
1:給排水工事
水道管や排水管の引き込み、配管工事など。
既存の水道管が敷地内にない場合は、道路から敷地内への引き込み工事も必要になります。
2:電気工事
電柱からの引き込み、住宅内の配線工事、照明器具設置工事、エアコン設置工事など。
太陽光発電システムの設置費用も含まれる場合があります。
3:ガス工事
ガス管の引き込み、ガスコンロや給湯器の設置工事など。
4:外構工事
門扉、塀、駐車場、庭、植栽、アプローチなどの工事。
5:地盤改良工事
地盤調査の結果、地盤が弱い場合に必要となる補強工事です。
地盤の状況によって、費用は大きく変動します。
6:解体工事
既存建物の解体が必要な場合にかかる費用です。
建物の構造や規模によって費用が大きく異なります。
各工事項目の費用相場と変動要因
各工事項目の費用相場は、地域、工事内容、使用する資材などによって大きく変動します。
・給排水工事:50万円~100万円
・電気工事:20万円~30万円(ただし、空調設備工事込みの場合は50万円~300万円に増加)
・ガス工事:20万円~
・外構工事:70万円~(広さや内容によって数千万円になる場合も)
・地盤改良工事:70万円~300万円
・解体工事:建物の構造や規模によって大きく変動
付帯工事費用全体にかかる費用相場の目安
付帯工事費用の全体的な費用相場は、建物価格の15%~20%程度と言われています。
ただし、これはあくまで目安であり、実際の費用は土地の条件や建物の仕様、そして施主の要望によって大きく変わる可能性があります。
高額になりやすい地盤改良工事や外構工事については、特に注意が必要です。

付帯工事費用を抑えるための具体的な方法
複数業者への見積もり依頼と比較
見積もり内容を詳細に比較し、工事内容の違いや、含まれる項目などを確認することが重要です。
外構工事の見直しと費用削減策
外構工事は、費用が高額になりやすい項目です。
デザインや素材を見直すことで、費用を抑えることができます。
例えば、駐車場の舗装面積を小さくしたり、植栽を簡素化したりするなど、工夫次第で費用を削減できます。
不要な工事の削減
本当に必要な工事かどうかを吟味し、不要な工事は削減しましょう。
優先順位を明確にし、予算に合わせて工事内容を調整することが重要です。
地盤改良工事の必要性の確認
地盤改良工事は、高額になる可能性があるため、必要性を慎重に確認する必要があります。
地盤調査の結果を専門家とよく話し合い、本当に必要な工事かどうかを判断しましょう。
住宅ローンの活用
住宅ローンを活用することで、付帯工事費用の一部を賄うことができます。
ローンの返済計画をしっかりと立て、無理のない返済計画を立てることが重要です。

まとめ
今回は、注文住宅における付帯工事費について、その定義、内訳、費用相場、そして節約方法までを解説しました。
付帯工事費は、建物本体価格の他に必要となる費用であり、全体の予算を把握する上で非常に重要な要素です。
これらの情報を参考に、賢く家づくりを進めていきましょう。
事前に費用をしっかりと把握し、計画的に家づくりを進めることで、安心してマイホームを手に入れることができます。
不明な点があれば、専門家への相談も検討しましょう。