快適に過ごすため、リビングを広くしたいという声をよく耳にします。
しかし、広いリビングにはメリットとデメリットがあります。
後悔のないように、この記事を参考にしてリビングの広さを検討してみてください。
□広すぎるリビングで後悔する点
限られた床面積でリビングを広くすると、他の部屋の面積が小さくなってしまいます。
収納スペースが小さくなってしまったり、廊下が狭くなり移動が不便になったりと、暮らし始めてから後悔する点が出てくる可能性があります。
全体のバランスを考えながら、リビングの広さを検討することが大切です。
広くなるほど空気の体積も増え、冷暖房の効果が小さくなります。
また、基本的に窓の面積も増えるため、外から暑さや寒さが入りやすくなります。
そのため、広いリビングを作る際は、断熱材の利用や二重窓の利用などの対策をすることをおすすめします。
断熱性を高めることで、結果的に光熱費の節約にもつながるでしょう。
3つ目は、「家具や家電の配置が困難になること」です。
スペースが広いと、物のないスペースが生じ、寂しい印象になる場合があります。
また、広いリビングは窓やドアの数も増え、家具や家電の配置に困ることもあります。
現在お持ちの家電や、新しく購入する予定の家具・家電のサイズを調べておきましょう。
設計図にそれらのサイズを書き込み、イメージすることをおすすめします。
□リビングの間取りのタイプ
快適なリビング設計のために、リビングの間取りの種類を知っておくことが大切です。
リビングの間取りを検討する際は、ダイニングとキッチンとの位置関係を考えます。
この3つの空間の位置関係は、大きく分けて「直線型」と「L字型」の2つに分かれます。
*直線型のLDK
キッチンの正面にダイニングとリビングが並ぶ間取りです。
一直線に配置されるため、キッチンに立ったときに家族の様子が確認しやすいというメリットがあります。
そのため、小さな子供がいる家庭に特におすすめのレイアウトです。
キッチンの横にダイニング、さらに横にリビングが配置される間取りです。
縦並びと同様、横一直線の配置なので、料理中に横を向けば子供の様子を確認できます。
しかし、間取りによってはキッチン前の空間が無駄となってしまう可能性があります。
そのため、有効なスペースの活用について考えておきましょう。
*L字型のLDK
1つ目は、キッチンとダイニングが横並びのL字型のLDKです。
キッチンとリビングの距離が近づき、家族と会話しやすいというメリットがあります。
また、キッチンとダイニングの移動が楽になり、料理の配膳が楽になります。
しかし、直線型に比べて同じ面積の場合、開放感が生まれにくく狭く感じます。
2つ目は、ダイニングとリビングが横並びのL字型のLDKです。
キッチンの正面にダイニングを配置し、ダイニングとリビングが横並びのレイアウトです。
ダイニングとリビングを南側に配置することで、生活する時間の多くを明るい環境で過ごすことができます。
□まとめ
広いリビングには、メリットとデメリットがあります。
リビングの広さは、家全体の間取りと照らし合わせて検討しましょう。
また、面積に加えて、ダイニングやキッチンとの位置関係も大切です。
家族構成やライフスタイルに合わせて、それら3つの位置関係を決めましょう。
家の間取りに関してお悩みの際は、お気軽にご相談ください。