吹き抜けにおける照明の設置で気を付けるポイントとは?失敗例を参考にご紹介
天井が高く、開放感のある吹き抜けの部屋には皆さんが見落としがちな失敗例が。
一般的な住宅と同じように照明を決めてしまうと理想通りにいかないこともあるのです。
せっかくの新しい住まい、成功させたいですよね。
そんな皆さんに向けて、今回は吹き抜け住宅で照明を選ぶコツをご紹介します。
吹き抜けの部屋での照明設置で多い失敗例として明るすぎや暗すぎ、デザイン性の低下といった問題点が挙げられます。
以下で1つずつご紹介します。
1.明るくなりすぎた
吹き抜きだからといって照明を設置しすぎてしまうと明るすぎて落ち着かない空間になってしまいます。
部屋の用途やその日の気分に合わせて明るさを調整できたほうが住み心地の良いお部屋になります。
そこでおすすめなのは照明の種類にこだわることです。
向きを変えられるスポットライトや眩しくなりすぎない間接照明を取り入れてみてはいかがでしょうか。
2.暗くなりすぎた
明るくなりすぎることもあれば、照明が足りず暗すぎてしまうこともあるのです。
特に気を付けなくてはならないのは光が外に逃げやすいシーリングライト。
ここでも照明選びが大切になってくるのです。
3.部屋のデザイン性が下がった
部屋を明るくすることを重視しすぎて照明を設置しすぎてしまうと不格好な部屋になりがちです。
照明は部屋のアクセントになりますが、多すぎては統一性に欠けてしまうのです。
数を増やすのではなく1つ1つの照度を挙げたり、色を変えたりすると良いですね。
4.影ができてしまった
照明の位置によっては、天井付近で柱を支える梁(はり)やシーリングファンが影になってしまうことも。
影ができてしまうと空間全体が暗くなってしまうので気にされる方が多いのです。
影になりそうな位置をあらかじめ想像して建設することをおすすめします。
5.照明の交換が大変だった
吹き抜けの部屋は天井が高いため照明の交換やメンテナンスを行いたい際は一般住宅よりも労力を要します。
何年か住み続けると電球の交換や照明の取り外しをしたくなりますよね。
そんな時、足場を用意したりプロに委託したりする必要が出てきて、追加のコストがかかってしまうこともあります。
部屋全体を吹き抜けにするのではなく一部だけにとどめると交換しやすくなります。
6.素材の組み合わせを間違えた
板張りの天井に多数の照明を設置した吹き抜けの部屋は要注意です。
吹き抜けはおしゃれですが、素材と照明がうまくマッチせず圧迫感のある部屋になってしまう可能性があります。
建設する前に、パース図で部屋全体のバランスを確認するのをおすすめします。
吹き抜けの部屋に最適な照明を選ぶためには、複数の照明を組み合わせることや設置場所を工夫するのが重要です。
明るくなりすぎてしまう、という問題には光の角度調節がおすすめです。
特に確認すべきは、2階に立った時に光が目線と同じ高さにないかどうかです。
直接目に光が入らないよう位置を調節すると良いですね。
また、眩しすぎる場合には照明にシェードをつけたり間接照明を取り入れたりするとより快適な住まいになります。
反対に、暗くならないようにするには、照明をバランスよく設置することをおすすめします。
吹き抜けの部屋では、通常の住宅と比べて約4倍の照明が必要といわれています。
しかし、だからといって無数に照明を設置してしまうと今度は明るくなりすぎてしまうのです。
そこでおすすめなのは、照度の高いペンダントライトと、スポットライトやブラケットライトといった補助照明を組み合わせることです。
空間全体をペンダントライトで照らし、光が足りない空間を補助照明で補うとバランスの取れたお部屋になります。
また、梁やシーリングファンが影になることを防ぐためには照明の位置を調整すると良いでしょう。
梁やシーリングのように天井付近に設置する素材は照明の位置によっては影になってしまいます。
そのため、照明をこれらの近くに設置するのは避けることをおすすめします。
バランスの関係で近くに設置せざるを得ない場合は、スポットライトを上向きにしてみるのも良いですね。
失敗を防ぎ、理想通りの吹き抜け住宅を作るためには照明の種類や位置を考えることが重要です。
一般住宅よりも天井が高く、光が拡散しやすい吹き抜けだからこそ気を付けなくてはならない点があるのです。
しかし、吹き抜けのお部屋はおしゃれで人気の高いデザインです。
今回ご紹介したポイントを押さえながら照明を選び、素敵なお家を作ってください。