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マイナス金利終了が住宅ローンに与える影響とは?今知るべきこと

マイナス金利政策とは一体何なのでしょうか。

また、それが住宅ローンにどのような影響を与えるのか、気になっている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、金融初心者の方でも理解できるよう、マイナス金利政策の基本的な仕組みから、その解除が住宅ローンに及ぼす具体的な影響までを見ていきます。

 

□マイナス金利の仕組みと住宅ローンへの影響

 

1:日本銀行とマイナス金利政策

 

日本銀行、通称日銀は、日本の中央銀行として重要な役割を担っています。

その主な仕事は以下の3つです。

 

・日本銀行券(お札)の発行

・物価の安定

・金融システムの安定

 

このうち、マイナス金利政策に関わるのが、物価と金融システムの安定です。

 

日銀は、民間銀行から預金を預かり、貸出を行う「銀行の銀行」であり、国のお金の出し入れを行う「政府の銀行」でもあります。

民間銀行は法律で定められた準備預金制度に基づき、日銀の当座預金口座に一定の準備預金を預け入れる必要があります。

 

本来、この当座預金には利子が付くはずですが、日銀はこの利子をマイナスにすることで、民間銀行に貸出を増やすインセンティブを与えています。

これがマイナス金利政策の基本的な仕組みです。

 

2:マイナス金利政策が住宅ローンに与える影響

 

マイナス金利政策下では、民間銀行は日銀に預けるお金が増えるほど、マイナスの利子を支払わなければなりません。

つまり、お金を預けるほど損をしてしまうのです。

そこで民間銀行は、企業への設備投資や個人への住宅ローンなどの貸出を増やすことで、日銀への預金を減らそうとします。

貸出を増やせば、世の中にお金が流れ、経済が活性化することが期待できるからです。

住宅ローンに関していえば、マイナス金利政策下では、金利が低く抑えられる傾向にあります。

銀行としては、少しでも多くの人に住宅ローンを組んでもらいたいと考えるからです。

 

□マイナス金利政策の終了と住宅ローンにおける今後の展望

 

1:マイナス金利解除後の金利動向

 

日銀の植田総裁は、異次元の金融緩和政策はその役割を果たしたと発言し、今後は通常の金融政策に戻ることを示唆しています。

マイナス金利が解除されれば、預金金利は上昇する一方で、短期プライムレートは据え置かれる見込みです。

短期プライムレートとは、銀行が信用力の高い企業に適用する1年以内の貸出金利のことを指します。

多くの金融機関は、この短期プライムレートに0.1%を上乗せした金利を、変動金利型住宅ローンの基準金利としています。

したがって、短期プライムレートが据え置かれる限り、変動金利がすぐに上昇する可能性は低でしょう。

 

2:今後の住宅ローン選びのポイント

 

マイナス金利解除によって、中長期的には住宅ローン金利が上昇していく可能性は十分にあります。

特に、固定金利型の住宅ローンは、将来の金利上昇リスクを見越して設定される傾向にあるため、変動金利型よりも早い段階で金利が上がり始める可能性があります。

したがって、住宅ローンを検討する際は、自分の返済能力や将来設計をしっかりと見極めた上で、固定金利と変動金利のメリット・デメリットを比較検討することが重要です。

また、金利だけでなく、諸費用や返済の柔軟性なども総合的に判断し、自分に合った住宅ローンを選ぶことが肝要だといえるでしょう。

 

□まとめ

 

本記事では、マイナス金利政策の基本的な仕組みと、その解除が住宅ローンに与える影響について解説してきました。

マイナス金利政策下では、民間銀行の貸出が増え、住宅ローン金利が低く抑えられる傾向にあります。

一方、マイナス金利解除後は、預金金利は上昇するものの、短期プライムレートが据え置かれる限り、変動金利がすぐに上昇する可能性は低いと考えられます。

金利だけでなく、諸費用や返済の柔軟性なども総合的に判断し、自分に合った住宅ローンを選ぶことが、賢明な選択につながるでしょう。

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